なつくもゆるる レビュー

 ども。センヤです。

 最近エロゲ及びブログのモチベーションが高くてですねー。思ったより早く次の作品が終わりました。というわけで今回レビューする作品はこちら。

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 すみっこソフトさんの「なつくもゆるる」です。これも前回レビューを書いた作品と同じく10本1万円セールで購入したやつですね。まぁ、見て分かるようにロリゲー

ではないんですねこれが。これは、すみっこソフトさんが出している四季シリーズと言われる作品群の二作目にあたる作品です。四季シリーズの特徴としては、壮大で緻密なSF設定が根幹にあることが挙げられます。うっひょーロリだー!と思ったそこのロリコンさんは注意してください。これはロリゲーの皮を被ったシナリオゲーです。

 

 

あらすじとか (公式サイトより引用)

 ヒッポカムポス機能不全及びBDNF発達障害。通称、自殺病。

 簡単に言ってしまえば自殺する可能性が高くなる病気。壁川学園は、この病を発症もしくは発病前の学園生達を集めた、全寮制の学園。

 学園生達は夏休みの間、実家に帰ることが許されているのだけど......。

 新型咽頭結膜熱に感染してしまった当麻進は、病気から回復後も体内にウイルスが残っている可能性がある、という理由で2週間の外出禁止を命じられてしまう。

 当麻進と同じ理由で学園に残ることになったのは、同室で人妻好きの三田舜。スコップを振り回す狭霧紫穂。生物部長の水名りね。会長の鹿島ユウリ。それと、遊びに来ていて感染の疑いありと判断された妹の当麻姫佳。合計6人。

 女の子4人には、普通の学園生よりも成長が遅い、という特徴があって......。

 2週間の外出禁止期間を学園内でそれなりに楽しく過ごしていた6人だが、ある日の夜、停電が発生。停電の理由を探している中で、学園から教師も寮監も保健室の先生もカウンセラーも、6人以外の全員が消えていることに気付く。しかも、電気だけじゃなくて、ガスも水道も停止。

 6人は壁川学園の隣にある、壁川町へ出かけるが、そこで見たものは、誰もいない廃墟と化していた街だった。

 いったいここで何がおこっているんだろう?

 どうしてこんな場所に自分達は取り残されたんだろう?

 調べていく中で少しずつわかっていく世界の秘密。自殺病の本当の意味。重力の異常。狂っていく時間。幼いことの本当の意味。

 夏休みの学園で見つけた、世界の終わり。少しも嘘なんかじゃない、本当の世界の終わり。

 そして、世界の終わりを許さない、少年と少女達の物語。

 

(手打ちであらすじ全部入力した)(死ぬほど面倒だった)

 

ネタバレなしの感想

シナリオ     B+  情報の出し方が前作より進化して、テンポが悪化した

キャラクター B  魅力的なキャラは多いものの、それを全面に押し出す作風ではない

CG          B     幼女可愛いよ幼女

音楽     B+   空気を引き締めるかっこいいBGMが良い

総合評価   B+   期待通りの高品質なシナリオゲー

 

 期待した通りの壮大なSF作品でした。前作よりもキャラの扱いは上手くなっていますが、ギャグによるテンポの悪さが少し目立った印象。個人的には前作の方が好きかな...。

 

ネタバレあり感想

共通ルート B

 共通というかバッドエンド?でしょうか。

 はるまで、くるる。とおおむねノリが同じだったので、感想も同じでした。生物部の活動内容や終盤の展開など、本筋に関わりそうな部分は面白く読めたのですが、ギャグがあんまり面白くない...。勢い任せなツッコミがあんまり好みではなかったです。なので、基本日常パートは滑り倒してて正直退屈でした。ただ、作品全体に見え隠れする狂気や頭のねじが外れたキャラの描写ははるくる同様よく出来ていました。常に張り詰めたような緊張感が漂っているというか...。何かの拍子にあっさり決壊するような危うい日常の描写が上手いんだろうなぁ。

 ヒロインの好みはユウリ、部長、姫佳、紫穂の順です。ぶっちゃけロリは対象外なので...じゃあ何でこの作品をやっているのかというと、まぁSF的な部分が面白いからなんですね。なのでヒロインとのイチャイチャとかは端から期待していないです。勿論可愛くはあるんですけど、さすがに容姿が幼すぎてヒロインとしては見れないというのが本音です。ユウリは中身が一番大人っぽい。部長は見た目が一番大人っぽい。いや乳だけですけど。本来ロリ巨乳という属性は嫌われがちですし私も好きではないですが、普通のロリよりも見た目で多少大人な部分がある、という点で普通のロリよりもヒロインとして見ることができます。それに部長は中身もそれなりにしっかりしてますしね。姫佳も可愛いですが、私が別に妹好きではないという理由で三番目。一番メインっぽい立場にいる紫穂ですけど、正直共通時点では一番苦手です。中身が見た目相応かな?ってくらいに幼い。唯一ヒロインとして見れない子でした...。

 

姫佳ルート B

 少しづつこの作品の本性が顔を出し始めるルート。

 やっぱり恋愛的な要素はかなり薄めでした。それらしいイチャイチャイベントも殆どないままに展開が矢継ぎ早に進んでいく。姫佳は可愛いとは思うのですが、どうしても印象は薄かったです。まぁ、最初からイチャイチャに期待はしていなかったんですけど。

 このルートの見せ場はやはり後半。関節バトルとはまた斬新というかなんといか...。初めて見るタイプのバトルで結構楽しめました。しかし、どうしても動きが複雑になるので、頭の中で文章から動きを組み立てるのが大変でした。短めのセンテンスを多用してスピード感を出そうという試みは見られたのですが、やはりどうしてもテンポが悪く感じてしまいました。CGを使って動きを分かりやすくしてほしかったです。

 やはり本筋が動き出すと面白いのですが、ギャグはどうにもなぁ...。

 

りねルート B+

 見た目が好きだったりね先輩ルートですが、内容もかなり面白かったです。

 完全にSFものとしてこの作品を認識していたので、恋愛で始まって恋愛で帰結したのがすごく意外でした。馴れ初めこそ曖昧な感じでしたが、それなりに恋愛模様も楽しめたような気がします。

 ヒロインが全員幼女なのに理由があるだろうことは予測できていたのですが、りねが巨乳であることにもちゃんと理由があってびっくりしました。ただの属性的おっぱいではなかった。

 終盤でまた大きな謎が明かされました。今作は情報の出し方が凄く上手い。「はるまで、くるる。」は一挙に全貌が明かされるので種明かし編でダレたような印象があったのですが、この作品はそこを克服しているように思います。情報を小出しにして常にプレイヤーの興味を惹きつけるように書かれている。ここは間違いなくなつくもの良い点でしょう。

 

ユウリルート B

 だいぶこの作品の性質が理解できるようになってきてからのこのルートですよ。なんか設定変わってるし姉さん先生してるし謎の予知能力に目覚めてるし誰も死んでないしと、大きく毛色の異なるお話でした。

 終盤の予測不能な展開の連続にはだいぶ振り回されましたね...。これ本当に全部の謎が明かされるのだろうか...。まぁ、明かされるんだろうな。関節バトルもありましたが、やはりCGが無いと状況が分かりにくい。ライターのテキストの性質によるところにもあるんでしょうけど、もう少し説明を視覚的に表現する工夫があると良かったかなぁと思います。

 このルートも恋愛はかなり薄く描かれていました。このシリーズはキャラの感情や関係、掛け合いなどよりもシンプルにシナリオの面白さでぶつけてくる作品ばかりなので、キャラ萌えは難しいでしょうね。

 

紫穂ルート

 俺というのは、意志をもった重力なんだ。なつくもゆるるのテーマはここに集約されているのでしょう。それはただ単に意志が身体を重力で形成しているというだけの意味ではなく、暗喩的な意味も含んでいる。重力が人を地球に縛り付けるように、意志を生に縛り付けるのが身体であるということなのでしょう。感情が身体から生まれるように、生きようとする意志は身体があって初めて生まれる。じゃあ生きるとは何なのか。生きるとは闘うってこと。つまり闘う意志、生きようとする意志こそが生きるってこと。人の生きる意味をSF的な設定でもって説いた作品なのだなと思いました。

 とまぁこの作品の総括的なテーマ考察も挟みつつ。紫穂ルートですが、やっぱり紫穂が最後まで苦手でした。あまりにも幼い性格をしていてどうにもね...犬の鳴きまねも正直鬱陶しく思うこともありました。いや、ロリゲーとしては一番それらしいキャラクターだったのかもしれないですけど。紫穂が短絡的かつややお馬鹿な性格をしているせいで、彼女が会話に絡むとテンポが悪くて仕方ない。中盤以降の展開は面白かったものの、前半のワウと紫穂との三人行動の辺りはとにかく退屈でした。もう少し大人しい性格であってほしかったなぁというのが正直なところです。

 終盤は面白い展開だったと思います。重力関連の説明も分かりやすくかつ簡潔にまとめられていたので、そこははるくるよりも優れていたと思います。

 

総評

 はるくる同様、キャラよりも純粋なシナリオの質で面白さをぶつけてくるような作品でした。独特な戦闘も面白かったですし、キャラも前作よりは活かされていたように思います。しかし、ギャグがいたるところで挟まれ、しかもかなり冗長に展開されるのでテンポがあまり良くなかったです。はるくるは(序盤に目を瞑れば)限界まで無駄を削ぎ落したような作品でしたけど、今作はちょっとギャグがしつこい。それさえなんとかしていれば、はるくるより評価できたであろう作品でした。私ははるくるの方が好きです。

 

締め

 世間が五輪やらコロナやら何やらと騒がしい中、一人自室にこもってエロゲをしていた私です。開会式から閉会式まで一切見なかった非国民、私以外にいますか?まぁ、結構いるでしょうね。私みたいな陰キャさんがなァ!

 次は何やろうかなー。候補はあきゆめくくるかあかね色に染まる坂なんですけど。連続でハードSFを摂取するのはしんどそうですし、あかね色かなぁ。ちょっとわかんないです。

 次回がいつになるかは分かりませんが、まぁそんなに待たせないと思います。モチベーションの問題ですね。なんせ時間は腐るほどあるので。またお会いしましょう、ではではー。

 ........いや、卒論は?

pieces 渡り鳥のソムニウム レビュー

 ども。未だに自分の名前が馴染まないセンヤです。そりゃ(書いてないんだから)そうでしょ。

 今回はやっと第一弾のレビューを書いていこうと思います。そのゲームはこちら。

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 はい、 Whirlpoolさんの「Pieces 渡り鳥のソムニウム」です。2019年に発売されたこのオーラあるビジュアルを持つ作品ですが、皆さんこの作品知ってますか?まぁ知ってますよね。結構有名っぽいですしね。私は10本1万円セールでその名を目にするまで知りませんでした。エロゲーマー失格です。

 

 

あらすじとか(公式サイトよりコピp引用)

 『ここは天使が眠る町』

 天使が安らかに眠れるように毎朝子守唄を捧げている。子守唄で人々は目覚め一日が始まる。そんな不思議な伝承のある町ミッテベル

 天使だけではなく人間だって不思議な夢を見ることがある。
 イメージした人間の見る夢を渡り歩き、登場人物の一人になる……。
 高坂燕は、そんな力をいつからか持ち、他人の夢を渡り歩くべく一日の大半を睡眠に費やしていた。

 そんな彼がある日、古ぼけた洋館の窓辺に一人の少女の姿を見かける。
 儚げな少女は美しく、燕は一目で心を奪われる。
 彼女のことを知りたい。
 その一心で燕はつい彼女に対し能力を行使してしまうが、それは失敗に終わる。

 少女……君原結愛は燕に告げる。

 結愛も燕と同じく他人の夢を見ることが出来る不思議な力の持ち主だった。
 ただし、彼女は見る夢を選ぶことはできない。
 それどころか、彼女が毎夜見せられるのは誰かの悪夢。
 悪夢に蝕まれた結愛は、いつしか眠りを拒むようになっていた。

 眠らない少女と、眠り続けたい少年。
 二人の夢が重なるとき、伝承は再び動き始めるのだった。

 こ

 

ネタバレなしの感想

シナリオ     B  個別がトゥルーの前座でしかないが、トゥルーのシナリオは評価高め

キャラクター A  綺麗なイラストも相まって可愛らしくて魅力的なヒロイン多数

CG          A+    業界トップレベルで質が高い

音楽     B    物語をさりげなく盛り上げる雰囲気の良い音楽 ただし印象は薄め

総合評価   B  キャラゲーとしてそこそこな個別と、シナリオゲーとしてそこそこなトゥルー

 

 かなりCGの質が高く、力を入れて作られたのはよく分かるのですが、個別ルートがトゥルーのための布石でしかないのが残念でした。退屈な個別が続くのでややだれますが、トゥルーはしっかり締めてくれます。キャラ萌えもばっちり。

 

ネタバレあり感想

 

共通ルート B+

 先の展開に大いに期待できる共通でした。お話はプロローグといった感じで、主人公の能力を説明するためにいくつかのエピソードを盛り込んで、各ヒロイン達との交流をしただけでしたが、それなりに面白いコメディも交えつつで過不足なく楽しむことが出来ました。

 この時点で主人公に好感を持ちましたね。他人を思いやれるようなさりげないやさしさを持っていて、やや下ネタに対する比重が大きい以外は基本的に常識人。ツッコミもボケもできて人が良いので見ていて不快感がない。

 ちなみに共通時点ではありすが一番好きでした。巨乳に紛れる貧乳に惹かれる傾向がある。恐らく全人類が。

 

ありすルート A

 かなり良かったです。前半は時計台で歌うという目標が明示されていたのですごく読みやすく、少しづつ二人が前に進み、心を通わせていく過程が丁寧に描かれていました。後半の母親との確執や夢ありすとの話なども、主人公の設定が上手く活かされていて良く出来ていました。母親の思考回路は正直???だったのですが、夢ありすとの別離のシーンは思わず感動させられました。ベタでありがちな展開ではありますけど、感動できる手法だからベタなんですよね。

 このルートのテーマは「目覚め」。夢ありすに依存していたありす、そして元気なありすに逃避していた夢ありす、現実を受け入れられなかった母親。全員が逃避を断ち切り夢から目覚め、前を向いて歩くことができるようになるまでのお話でした。このルートの夢ありすはトゥルーとはまた少し違うみたいですね。吉川もいませんし。幸せになることを願うばかりです。

 ありすは見た目性格ともに一番好きだったのですが、個別でも期待を裏切らない可愛さでした。この手の妹系後輩って実はあまり好みではなくて、何故かと言うと主人公をからかうような小悪魔的性格であることが多いからなんですけど、ありすに関してはあまりその手のからかいがなかったのでシンプルに可愛い妹でした。心の中の脹相が五億回くらい「どけ!俺はおにーさんだぞ!」って叫んでた。

 けど、一回くらい燕と呼んでほしかったなと思ったり。おにーさん呼びも可愛いんですけどね。

 

深織ルート C

 正直いまいちでした。ありすルートと違って物語の指針・目標となるものが存在していないため、付き合うまではひたすらふんわりした取り留めもないお話が続いて、ひどくだれた印象があります。告白したらすぐにHに入ったのも、性欲が先行しすぎているようで個人的には好きじゃない。寝てる深織に襲い掛かるなど、このルートの主人公はやや性欲が強すぎた気がします。合意なき性行為は恋仲であってもレイプじゃねーの(恋愛経験なし童貞並感)。

 私は付き合い始めてから初Hまでの初々しい交流が好きなので、それがバッサリなくなるのも辛い。性行為を挿入することで、恋人になったあとにさらに深い関係の変化を描写できるのがエロゲである利点の一つだと思っているのですけど、告白即セックス!なエロゲはけっこう多い。ユーザーはエロエロなキャラを求めているということでしょうか。私は少数派か。

 後半からようやく話が動き始めますが、これまた微妙。このルートだけでは分からないことだらけで、正直トゥルーのための伏線でしかなかったです。獏が消えるシーンも、過程が謎だらけでよく分らないので感情が入りきれなくて、ふーん...で終わってしまいました。結愛も眠ってしまったし、あんまりすっきりしない終わり方。

 多分ありすルートとは対比の位置関係にあるんだろうなぁと。ありすは「目覚め」、深織は「眠り」がテーマなのでしょう。眠りってのはね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。というお話。まぁ、眠りをテーマに話を作るのは難しかったんだろうなぁというのはこのルートからひしひしと伝わってきます。

 深織先輩自体は好きでも嫌いでもないです。ちょっと巨乳が過ぎるけれど、Hシーンの実用性的には一番なのかもしれない。いや、使わないんですけどね..。えっちなお姉さんキャラは正直苦手。

 

紬ルート C

 紬は幼馴染キャラの悪いところが凝縮されたようなキャラだなと感じました。近すぎる距離感が故の過干渉が鬱陶しいレベル。主人公も突っ込んでましたが、母親かよと言いたくなるレベルで主人公の世話を焼きます。おそらくこれは無意識下の恋愛的感情に裏打ちされた行動であって、決して母性ではない。少なくとも私はそう読みました。結愛の良い子な面が目立ったルートだったのもあって、余計に紬の負の一面が際立って見えてしまった印象です。

 シナリオも深織ルート同様トゥルーの為の布石でしかなく、ルート単体で見れば全く面白くなかったです。見せ場であるクライマックスも、何が起きているかの説明が全くないので感情移入も何もない。主人公も紬も核心についてほぼ全部わかっているのに、シナリオの都合ってだけの理由でプレイヤーに一切語らない。最後まで何も分からないまま、キャラクターの間だけで全て分かったような空気になって終わる。最もプレイヤーとキャラクターの間の距離の乖離を感じたルートでした。

 このルートのテーマは「変化」かな。変わるものもあれば変わらないものもある。大事なのは、変化を恐れない勇気だ、みたいな。幼馴染ルートにありがちなお話です。まぁ、テーマとか考えるほどこのルート自体が独立したものではないんですけど。深織、紬と面白くない話が続いたせいでだいぶモチベーションが減っていたりいなかったり...。個別を蔑ろにする構成は良くないなぁとつくづく思う私です。

 

結愛ルート B

 メイン格なだけあって結愛が可愛い。めちゃ可愛い。個別に入って初めてまともなデレを見せるので破壊力が凄いです。付き合い始めて、ようやく自分の好意を表に出し始めたあたりが可愛すぎて悶えた。まぁ、告白即Hのパターンはやっぱり好きじゃないんですけど...。ヒロインの魅力を引き出すシナリオとしては結構優秀だったんじゃないかと思います。ここまでやってきて、ようやく「あ、個別はキャラゲーとして見ればいいんだ」と気付きました。おせぇ。

 付き合い始めて速攻で終わったあたり、やっぱりこのルートもトゥルーの前座でしかないんですけど、キャラゲーのシナリオとしてはそれなりに良かったです。続きはトゥルーへ。

 知らないモブキャラとの確執を急に持ち出した時はえぇ...と思ったものですが、まぁ無難な落としどころだったんじゃないかと思います。悪夢を引き寄せる能力で見えてしまった→本人にとっても悪夢であったというロジックや、「結愛の悪夢を解決する」という文言の解釈は、予想外だけど納得できるものだったのでちょっと感心してしまいました。結愛は悪夢を引き寄せる能力なのであって、結愛自身の悪夢がそれとは限らない。そして、結愛が引き寄せるものは例外なく本人にとっての悪夢である。全ルート中最も夢のギミックの使い方が上手いルートでした。

 

トゥルールート A

 個別全てを前座にしただけあって、かなり力の入ったトゥルーでした。

 これまでばらまいてきた伏線を回収して、これでもかというほどに感動シーンを連続でぶつけられるシナリオ。予想外の何かがあったわけではありませんが、その分地盤をしっかり固めてきたなという印象。最後にそれまで築いてきた人間関係が消えてしまう展開に弱いんですよね私。君の名は然りサマーポケッツ然り。彼らの歩んできた軌跡を勝手に振り返って勝手に泣いている外野の私です。

 

 犠牲を強いる世界の否定と犠牲になった人たちの優しさの肯定。

 誰かの犠牲の上に成り立つ世界を否定するだけでなく、それまでの犠牲は無意味ではなく尊いものだった。だからこそ犠牲を強いる世界を壊そう、というそれまでの世界に対するフォローが入っていたのが凄く良いと思いました。世界の在り方を否定するお話は沢山ありますけど、じゃあそれまでの世界で幸せだった人達はどうなるの?犠牲になった人達は何だったの?っていう疑問をなあなあにすることはままあります。それにこの作品は答えを出してくれた。直球ながらも力強いメッセージ性を持った作品でした。愛を持って互いを思いやる心と、それによって作り上げた優しい世界が最も尊いものということかな。多分。

 

総評

 トゥルーの破壊力は素晴らしいですが、いかんせん個別が弱かったかなぁ...という作品でした。終わりよければすべてよし!と言える程に凄まじい面白さがトゥルーにあったわけでもないですし...。とはいえ、しっかり泣ける終わり方になっており、大団円の素晴らしいお話だったと思います。なんだか批判点ばかりあげつらうレビューになってしまったと思いますが、ファンディスクも買おうかなと思えるくらいには良いお話でした。美麗なビジュアルに惹かれた方や、可愛いヒロインが見たい方、ありすのつつましいおっぱいに惹かれた方におすすめです。

 

おまけというか締め

 はい、初めてのレビューを書いてみましたがどうでしたでしょうか。私としてはそれなりに満足なレビューが書けたと自負しているのですがダメですかそうですか。

 ここまででだいたい4750文字。はえーすっごい書いてる...。今卒論の制作に追われているのですが、このレビュー記事でだいたい卒論ノルマ文字数の4分の1くらい。そう考えると凄い書いてますね。いや、卒論書けよ。こんなの書いてる場合か。

 ちょっと前の10本1万円セールの時に買ったゲームがまだ半分くらい積んであるので、次はそれらのうちのどれかのレビューを書くと思います。カナリアを買うのはまだ先の話。とりあえず次は「なつくもゆるる」か「涼風のメルト」のどちらかだと思われ。

 ではでは。

レビュー記事のフォーマットについてのお話

 こにゃにゃちわー(激寒)。

 早速ブログ更新を死ぬほどサボタージュしたセンヤです。ブログ作成日が6月30日。ようやく挨拶の次のブログを書いたと思ったら、ただのフォーマットを作るだけの記事というね。まぁ、誰も見ていないだろうし気楽にのびのび書いてけばいいですよね。

 

 とまあ前置きはこのくらいにして。今後ゲーム(おそらくエロゲ)のレビュー記事を書くにあたって、フォーマットというかテンプレートを作っておこうと思います。こんな感じで記事を書いていきますよーというあれ。

 

 

 

1 前置き

 まぁね、この記事の上の方にも書いてあるようなやつです。簡単な挨拶。ブロガーというものは求められていないのを承知で、前置きを長々書いちゃう生き物なんです。哀れな生き物なんです。許してください。なるべく短くまとめるようには心がけるつもりです。

 

2 あらすじ

 作品のあらすじを書きます。公式サイトの引用を基本使うつもりです。なかったら自分でまとめる。ネタバレにならないよう最大限配慮しながらね。

 

3 ネタバレなしの感想

シナリオ   A ここに簡単な一言

キャラクター A ここにも簡単な一言

CG        B    半角分ずれてるのちょっと気持ち悪いな...。

音楽     A+ なるべくずれが見えないようにごまかします

演出     B これは作品によってはなかったりするかもしれないです

総合評価   A ここは平均とかではなく、総合的な評価

 

 こんな感じで、作品の各要素に対してA+>A>A->B+>B>B->C 位の序列で評価をつけておきます。そして、その下にネタバレなしの未プレイさん向けの感想を少しだけ書きます。

 総合評価に関しては、各要素の平均を出すわけではないです。総合的というか包括的というか...作品全体のまとまりも意識して評価を下すので、A、C、C、C、Cでも総合評価がBだったりすることはあると思います。あと好みも反映されてると思われ。

 

4 ネタバレあり感想

 ここからネタバレありの感想を書いていきます。

 

共通ルート B

 ~~~。

 

Aルート   A

 ~~~。

 

 みたいな感じで、各ルートごとの感想を書くときもあれば、総評を書いて終わりとするときもあります多分。モチベーション次第でしょうね。各ルートごとの評価も一応書くと思います。

 

4 まとめ

 まとめとはしていますが、これはまぁ適当に締めの言葉を書き連ねる所存であります。あと次の記事の予定とかもここに書くの...かなぁ。有言無実行マンだからなぁ...。あまり信用しないで待っていてください。

 

 

ご挨拶

 どうも初めまして、センヤと申す者です!

 えーはい。まぁ、以前書いていたブログが友人に特定されかねないことに気付いたのでID変えて再始動しようというだけなんですけどね。とは言っても、三年続けて2300PV程度の弱小ブロガーだったので、まぁ前世など無いも同然でございます。心機一転、新しいアカウントで適当につらつらブログを書いていこうと思っている所存であります。

 簡単にプロフィール紹介

 大学四年生の私文カスやってます!(2021年6月現在)経営学部所属です。ちなノンバイノンサー。どの程度の学校かというと、中の下くらいです多分。一応中部最大規模のマンモスでもあります。無論男です。

 上手に文章が書けるようになりたいなぁと思っていたので、文章練習を主目的として、あわよくばアフィで死ぬほど稼げねぇかなという舐めくさった考えでブログを設立した次第です。前世の収益、4円!w

 趣味はゲーム!読書!小説も漫画も読むよ!以上です。漫画は2000冊近く持っていますが、ラノベは高校入って以降は全く読まなくなりました。今は普通の大衆小説やら文学作品やらを読んでいます。ゲームはRPGが好き。でも大学入ってからはエロゲにどっぷり。

 お察しの通り典型的な陰キャというやつです。中学校では教室の隅っこでラノベ読んでいたような人種ですし、高校ではラインのアニメアイコンで周囲をドン引きさせていたような人種ですし、大学では一番前の席に一人で座っているような人種です。高校までは陰キャは後ろの方でひっそりと生きていたのに大学に入ると立ち位置が逆転するの、何なんでしょうね。

 今では立派なキモオタ(オタクを自称するのは自意識過剰なようで好きではないんですけど、私を形容するにあたって一番簡潔で適当な言葉だと思ったので使わせていただきます。実際はオタクとも呼べないただの二次元好きライト層です。)。人前では趣味を全面に出さないようにと、分別をわきまえたタイプのオタクなのでキモくない!全くキモくないですいや顔はキモいしオーラもキモいし引きこもりだし全然キモいですすみません。高校時代の黒歴史の反省を活かして、大学では趣味を人に見せないように意識しながらひっそりと霞を食べて暮らしています。

 

 ちなみに今何をしているの?

 私はエリートなので五月始めに就活を終わらせました(嘘だよw 就活準備してなかったしやりたい仕事もなかったから奇跡的に内定出たやばそうなSierの企業に決めただけだよw)。なので今現在やっているのはゼミの卒論作成のみです。

 私文の四年生というのはまぁ暇なものでして、受講している講義はゼミのみ。しかも卒論の進捗を二週に一度確認するだけというクッソ雑な講義。なのでスケジュールがスッカラカン。毎日遊んでいます。毎日ゲームして漫画読んでちんちん触って息をしています。もうね、めちゃくちゃ暇なの。一日中遊んでも何の問題もないのよね。

 このブログでは何を書くのか

 以前書いていたブログと同じことを書いていくつもりです。つまりは私が触れたゲームや漫画などのレビュー、日々の記録などを書きます。ちょっとした思索みたいなものも書くと思います。まぁ、そんなに格式ばったものではないので、チラシの裏の落書きだと思って雑に楽しんでいただけると幸いです。

 あ、多分エロゲのレビューばかりになると思います。だって最近エロゲしかしてないからね。

 

 まとめ

 書いている途中でもうブログ書きに飽きてしまっている私ですが、なるべく沢山ブログを書いていきたいと思っています。思うだけです。

 私と同じように毎日を持て余しているオタク大学生の方の励みになればと思います!(お前のブログのどこに励みになる要素があるのか)

 とりあえず二回目のブログはすぐに投稿したい!応援してくれ。具体的にはお金という形で応援してくれ。不労所得が欲しいんです私。

 ここまでご拝読いただき誠にありがとうございました!!!!!!!!!!

※とある事情にて名前をセンヤに変更しました。まあ変更前の名前を知っている人なんていないだろうけど。