モラトリアムの卒業

 

 えー、今日(3月16日)うちの大学で卒業式が行われます。特定しないでください!無理だろうけど。さらに言えば特定する人もいないだろうけど。悲しいね。ちなみにこの文章は卒業式に向かう直前に書いています。本当に直前すぎて書く時間があまりないので、頭に浮かんだ文章を推敲せずにそのままノータイムでアウトプットしています。読みづらいのはすみません。(無理だった!書ききれなかったので途中から帰宅後に書いています。)

 

 私は現在、私立文系の四年生。当然ながら院進の予定もなく。20年近く掲げ続けた「学生」という肩書がついに外れようとしているのです。

 人生における一番と言ってもいい程の大きな節目を迎えようとしています。大学卒業に何の感慨も持っていない私ではありますが、流石に学生の終わりを迎えるという事実に対しては多少なりとも感じ入るものがあるのです。故にブログに書いてみようと思った次第。

 いざ自分の学生時代を振り返ってみると、まぁ、酷いものだったなぁと思わずにはいられません。怠惰と失敗と諦念にまみれた16年間でした。それでも、やり直せるならやり直したい...とは思えないのが私のどうしようもないところ。ゴミみたいな人生ですが、自分でも不思議なほどに満足してしまっている。まぁ、別人に生まれ変わりたいとは思っていますけど。

 今でこそどうしようもない根暗ですが、もちろん最初からこうだったわけではありません。毎日友達と泥だらけになりながら日が暮れるまで遊んだ記憶が私にもあるのです。けどまぁ、今はこういう惨状でして。ならいつから今の私になったのだろうかと考えると、やっぱり中学生時代かなあと。あの頃の私は本当に酷くて、親に捨てられても文句言えないようなことまでやっていました。それでも見捨てずにいてくれた親にはとても感謝しています。全く頭が上がりません。

 暗黒期を経てゴミみたいな高校に入学した私ですが、意外にも楽しい生活が待っていました。一番楽しく過ごしたのは大学生ですが、一番学生生活が楽しかったのは間違いなく高校生です。とにかく生徒のレベルが低く、一夜漬けで勉強しただけでトップクラスの成績を取れたのです。なろう系の現代知識無双のような快感をあそこでは味わえました。勉強が成果に結びつく楽しさを初めて感じた。そんなわけで、楽しく勉強してちやほやされながら、似た趣味を持つ友達と遊んで過ごしていたのです。学校祭のようなイベントもそれなりに参加したり。ダンスの練習のために放課後まで学校に残っていた時などは、思わず「青春」を感じてしまいました。この頃の思い出は、私の暗すぎる学生時代の中で燦然と輝く太陽です。

 せっかく良い成績を取っていたので、指定校推薦を使って進学しました。中学の頃は全く受験勉強をしなかったし、高校は指定校。私は一度も受験勉強というものをしたことがありません。屑のような中学時代からは予想もつかないような普通の大学へと進むことができました。まぁ、中の下くらいではありますが。

 大学生時代は矢のように過ぎ去っていったような気がします。それほどに密度が薄かった。三年からはコロナが流行りオンライン講義となりましたが、それを差し引いても全く中身のない生活を送っていました。逆に言えば趣味にひたすら時間を費やしたということでもあり、私は全く後悔していません。友達はおらず、相談ができる知り合いが数人いた程度ですが、大学生にもなると流石に自分なりの生き方が分かってくるものです。友達がいることだけが楽しい人生ではないことをちゃんと理解し、自分なりの楽しい生活を送りました。就活も適当でしたが、結局中学生の頃からやりたいと思っていた仕事に就けました。何の文句もありません。終わり良ければ総て良し。

 

 学生の終わりに対する感慨を書くつもりが、ただの人生の羅列になってしまいました。まぁ、見切り発車で始めたので仕方ないね。

 こうして自分の人生を振り返って思うのは、まるで自分の人生だという実感が湧かないな、ということです。どの記憶も、私が経験した思い出だとは思えないのです。私がそんな行動を、選択をしていたとは思えない。私ならこうしたはずじゃないか、ああしたんじゃないか、なんてことを考えてしまうのです。テセウスの船という言葉がありますが、まさにそれ。様々な経験を通して、私という人格は少しづつ作り替えられてゆく。やっぱり過去の私と今の私は全くの別人なんです。別人だから、人生を俯瞰して、第三者として見てしまう。だから自分の人生に後悔を抱いていないのかな、なんて思います。

 人生をやり直したいとは思っていない、と言いました。更に言えば、やり直しなんて不可能である、とも考えています。過去の集積が今で、今の集積が未来。過去の経験があって今の私が作られている。そう考えると、人生をやり直したいと思えないのも当然ではないでしょうか?やり直したとしても、やり直した先にいる私は私ではないのですから。今の私と違う経験を持っているなら、それはやっぱり私ではないです。今の記憶を持ったままやり直したなら、それはやり直しではないです。私という人間の人生がそういう風に進んだというだけ。直線が伸びただけ。究極的に言えば、どう頑張ったとしてもやり直しなんて出来ないのです。今の私と同じ経験を経ていなければ、私にはならないのですから。

 

 えーっと、何を書いていたんだっけ...?閑話が長すぎて辿れなくなってしまった。

 適当に話を締めるとしますか。簡単にまとめると、私の学生生活はゴミみたいで屑以下でどうしようもなかったけれど、それなりに満足している。そういうことを言いたかったんです。第二部社会人編がどうなるかは分かりませんが、まぁ、そうドラマチックな展開が起こったりはしないでしょう。今の延長線上のような感じで緩く続いていくことを祈るばかりです。

 冗長かつ中身のない駄文ですみません。読んでくれた方がいるかは分かりませんが、読んでいただきありがとうございました。学生生活は終わりますが、ブログはこれからも続けていくと思います。仕事が始まるので書くペースは格段に落ちるかもしれません。愚痴を書く頻度が増える可能性もある。気長にお待ちいただければ幸いです。

 ではでは。